男性がムダ毛の処理をすることを、「男性が女性化している。そのひとつの例」と見る人もいます。スキンケアは女性だけが行ってきたことだから、男性がスキンケアに関心を持つと、短絡的に「女性化している」と呼ばれるのです。では、男性脱毛は、本当に「男性の女性化」が影響しているのでしょうか?
「女性化」という言葉を聞くと、どうしても「男性ホルモンが減少している」といった医学面からの見方になりがちです。あるいは「ホモセクシャルな男性が増えてきた」といった文脈で語られることが多いですが、ここ数年、突然、なよなよした男性が増えたとか、女装する男性が増えたということではありません。むしろ男性も「見られること」に敏感になったと解釈したほうがよいでしょう。
女性が身につけるアイテムをファッショに取り込むことは、今日では“自己表現”のひとつです。ファッションはもとより、顔やボディラインに気を配ることによって、上手に自身の個性を表現している女性の様子を見てきた男性が、その長所を取り込んで、自分がイメージする“自己表現”をしたいと思うようになったと考えたほうが自然です。男性が女性化したからではなく、男性も外見の大切さに気づいたことで、脱毛に関心を示すようになったということです。
