人間の体には薄い体毛から濃い体毛まであわせると、全身で150万本以上ほどの毛が生えており、それは人間が猿人だった頃の名残だとされています。進化した猿人は、寒さを防ぐために服を着たり、火をおこして暖をとったり、住居で暮らすことによって、徐々に体毛が薄くなったというわけです。
では、そもそも体毛はどんな役割があるのでしょうか?
まず、物理的な接触から皮膚を保護する役割があります。たとえば衝突や落下物を想像してみてください。頭髪は脳への衝撃をやわらげる機能を果たします。性器の周辺に体毛が集中しているのも、生殖のための重要な器官を保護するためだとされています。
また、体毛には保温機能と断熱機能もあります。直射日光下では頭皮が温度上昇を防いでくれるのです。さらに体毛には紫外線をカットする役割があるともいわれています。
一方、体毛は風や揺れなどの微妙な変化を感じ取る知覚機能の役割も担っているそうです。毛根部周辺の神経が、微小な力や振動を感知するセンサーの役目を果たしているのです。
さらにさらに、飲食の際に体内に取り込まれた有害物質(水銀、砒素など) を排出する機能も備わっているようです。毛が抜け落ちる時に一緒に体内から排出するのです。また、ある学者は「体毛は皮膚や体のフェロモンなどをとどめて異性を寄せつける役目もある」と指摘しています。
このように体毛には、いろんな役割があるのです。
